恐竜の世界【竜盤類】(本館1F)

タルボサウルス

福井県立恐竜博物館は、世界有数の規模を誇る恐竜博物館で、多くの人が訪れる人気スポットです。ジュラシックパークやジュラシックワールドでも人気のティラノサウルスをはじめとする竜盤類の恐竜たちは、見どころの一つです。

この記事では、恐竜博物館に100回近く行っている私が、本館1F「恐竜の世界ゾーン」で展示されている竜盤類グループの全身骨格と見学の所要時間について詳しくご紹介します。

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福井県立恐竜博物館「恐竜の世界ゾーン」竜盤類エリアはどこにある?

フロアマップ 恐竜の世界 竜盤類エリア
フロアマップ 恐竜の世界 竜盤類エリア

恐竜の世界ゾーンの竜盤類エリアは、恐竜博物館のメイン展示で、本館1Fにあります。ティラノサウルスロボット向かって左側のエリアです。

入り口ゲートからですと、エスカレーターでB1Fに降りて、ダイノストリートを通り奥にある階段を上ると見えます。

もし、ベビーカーや車いすなどでエスカレーターを利用できない場合は、本館3Fミュージアムショップを通り過ぎたところにあるエレベーターで本館1Fに降ります。左に行くと日本とアジアの恐竜コーナーがありますのでそのまま左円周沿いに進むと竜盤類エリアが見えてきます。

「恐竜の世界」竜盤類エリアの展示内容と所要時間

恐竜の世界ゾーンの竜盤類エリアは、同じゾーンの鳥盤類エリアやジオラマなどの見学と合わせて所要時間は約1時間~1時間半となっています

恐竜の中でも、竜盤類は、肉食のものから草食のものまで、多種多様な進化を遂げて繁栄しました。 

それぞれの展示の場所はこちらの図の通りです。

竜盤類 配置図
竜盤類 配置図

竜盤類>獣脚類

まず、竜盤類の中に属する獣脚類を見ていきましょう。

※【実物】印は実物化石です。
※【新】印は、リニューアル後に新しく加わった化石です。

タルボサウルス 
タルボサウルス
タルボサウルス

ティラノサウルスにとても近い種類の恐竜です。アジアに生息していました。

体長約10mとティラノサウルスよりも少し小型で、前あしが小さく指は2本です。また、ティラノサウルスよりも頭骨の幅は狭く上あごが強力という特徴があります。

タルボサウルスの蹴り出した跡
タルボサウルスの蹴り出した跡

ティラノロボットを挟んだ向かい側にいる草食恐竜のサウロロフスを狙っているのでしょうか。つめ跡が地面についています。臨場感のある展示ですね。

エオドロマエウス 
エオドロマエウス
エオドロマエウス

恐竜が大型化する前の最も原始的な恐竜です。

原始的な獣脚類の特徴として、手の指が5本あります。また、肉食恐竜に見られるギザギザ(鋸歯)の鋭い歯が並んでいます。 

【新】コエロフィシス
コエロフィシス
コエロフィシス

北米で見つかった最も原始的な恐竜の一つです。 全長約3mのほっそりとした体格で、走るのが速かったと考えられています。

また、恐竜は進化するにつれて手の指の数が減っていく傾向があるのですが、コエロフィシスの手の指は4本。最も原始的なエオドロマエウスなどと比べると、進化的な特徴が見えてきます。

コエロフィシスは、数百体もの化石が同じ場所で見つかっているため、群れで生活していたと考えられています。 

ケラトサウルス 
ケラトサウルス
ケラトサウルス

鼻の上と両目の上にトサカのような角があるのが特徴です。

手の指が4本で、さらに4番目の指が小さくなっていることから、最も原始的な恐竜からの進化が見て取れます。一方で、上あごの歯並びが目の位置まであり、原始的な特徴も持っています。

展示されているのは若い個体ですが、成長すると約6mになり、鼻と両目の上の角も大きく目立ってきます。 

シノサウルス
シノサウルス
シノサウルス

かつては中国産のディロフォサウルスと呼ばれていました。 トサカが特徴です。 

原始的な特徴と進化的な特徴を持ち合わせています。原始的な特徴である鼻の穴の下で上あごの骨がへこんでいる一方で、進化した特徴である上あごの歯並びが目の位置よりも前にしか生えていないなどです。

【実物】アロサウルス
アロサウルス
アロサウルス

ジュラ紀を代表する大型の肉食恐竜です。全長約9m。 

アロサウルス 頭部 実物化石
アロサウルス 頭部 実物化石

こちらが実物化石のアロサウルスの頭部。目の上に角のような突起があるのが特徴です。

口を大きく開けて、大きな物も丸のみすることができました。ナイフの様に鋭い歯と前あしの巨大なかぎ爪があり、仲間と待ち伏せて獲物を襲ったという説があります。 

モノロフォサウルス
モノロフォサウルス
モノロフォサウルス

「1つのトサカを持つトカゲ」という意味の名前の通り、頭骨の上部に大きなトサカがあります。

ほぼ1体分の骨格が化石として見つかっています。

トサカは薄い骨で出来ていて、空洞になっています。上あごの歯並びが目の位置よりも前にしか生えていないという進化的な特徴があります。このような進化的な獣脚類は、テタヌラ類と呼ばれています。 

シンラプトル
シンラプトル
シンラプトル

全身骨格の大部分が見つかっている大型の肉食恐竜です。鼻から目にかけてのでっぱりは低く、目と鼻の間にかけて、多数のへこみがみられることが特徴です。

このシンラプトルの全身骨格は、ゴジラの様に尾の先を地面につける姿勢を取っています。古い仮説に基づく姿勢ですが、現在の研究ではこのような姿勢には無理があることが分かっています。そのため、2023年の博物館リニューアル時に他の展示は修正されていますが、このシンラプトルだけは、珍しく古い展示のままになっており、展示の歴史を感じられる一点となっています。 

【新】ファルカリウス 
ファルカリウス
ファルカリウス

(2Fへのスロープから見た方が分かりやすい場所に展示されています。そのため、ルートとしては他のエリアを見た後、2Fへ行く際に見ると効率的です。)

原始的なテリジノサウルス類で、小さな頭と長い首と前あしが特徴です。 

木の葉状の小さな歯を持っています。草食性のイグアナの歯に似ていることから、雑食性だったと考えられています。 

【新】スコミムス
スコミムス
スコミムス

「ワニもどき」という意味の名前の通り、ワニのように細長い口先が特徴です。  

口先には120本以上の円錐形の細かいギザギザの歯が並んでいます。この口で魚をとって食べていたと考えられています。 

スピノサウルス科の恐竜ではよくみられる背中にある神経棘が大きく伸びた帆があります。しかし、スコミムスの帆はスピノサウルスほどは発達していません。 

スピノサウルスの頭骨
スピノサウルス
スピノサウルス

最大級の獣脚類です。ティラノサウルスよりも大きく、全長14 mにも達しました。 

2014年に陸上と水中の両方で生活していたという説が発表されました。 

ワニのように細長い口先と円錐形の歯は、現在のガビアルというワニに似ており、肉食の中でも魚食傾向が強いと考えられています。また、鼻のあたりある沢山の小さな穴に、水の動きを捉える器官があり、魚を感知していたと考えられています。 

ちなみに、スピノサウルスは人気の恐竜ですが、福井県立恐竜博物館にはスピノサウルスの全身骨格の展示がありません。 

特別展「獣脚類2025」で展示がされましたが、常設展示では頭骨の展示しかない理由についてはこちらのページで解説しています。 

【新】モノニクス
モノニクス
モノニクス

「1本のかぎ爪」という意味の名前のとおり、小さな手に指が1本しかないのが特徴です。

しかし、1本しかなくても大きく鋭いかぎ爪で、土を掘るのに適しており、一説には蟻塚を壊していたと言われています。 

オルニトミムス
オルニトミムス
オルニトミムス

「ダチョウ恐竜」とも呼ばれています。ひざ下が長く、高速で走ることができたと考えられています。

全身に対して頭部が小さいことや、首や前あしが細長いという特徴があります。

口には歯が生えておらず、ケラチン質のクチバシがありました。 

【新】ヘユアンニア
へユアンニア
へユアンニア

オヴィラプトルの仲間で、丸みを帯びた頭部や、歯がなく太くて短いクチバシをしています。

鳥に似た特徴である胸の骨、手の甲の骨の癒合、尾の先端の骨の癒合が観察できますが、独自に獲得された特徴と考えられています。 

モンゴルや中国で全身骨格や卵が発掘されています。

【新】ステノニコサウルスの一種
ステノニコサウルスの一種
ステノニコサウルスの一種

大型のトロオドン科と考えられていますが、全身の骨格は未だに見つかっていません。

足の大きなかぎ爪のあるドロマエオサウルス科に近い関係ですが、かぎ爪はあまり大きくありません。小さな歯ですが、ギザギザの部分(鋸歯)が比較的大きく、雑食性だったと考えられています。

デイノニクス 
デイノニクス
デイノニクス

「恐ろしい爪」という名前の通り、手足に鋭いかぎ爪があります。足の人差し指にあるかぎ爪が特に大きいことが特徴です。指の骨が特殊なつくりになっていて、かぎ爪を高く振り上げることができました。

普段は爪をもち上げることで鋭さを保ち、獲物を前にすると一気に振り下ろすことで仕留めていたと考えられています。 

続いては、ティラノサウルスです。

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