恐竜の世界【鳥盤類】(本館1F)

トリケラトプスの一種

鳥盤類>周飾頭類>角竜類

続いて、鳥盤類の中の周飾頭類に属する角竜類を見ていきましょう。

アーケオケラトプス 
アーケオケラトプス 
アーケオケラトプス 

えり飾り(フリル)ができ始めた頃の原始的な角竜類です。顔に角はなく、後頭部のえり飾りも小さくて目立ちません。 

小型で後ろあしが長く、二足歩行をしていたと考えられています。上あごのクチバシの後ろに細長い歯があり、奥には別の形の歯があります。 

プロトケラトプス 
プロトケラトプス
プロトケラトプス

原始的な角竜類の一種で、四足歩行をしていました。後頭部の大きなえり飾り(フリル)とオウムのようなクチバシ、くちばしの後ろから奥歯の間に小さな歯があることが特徴です。

最も多くの化石が見つかっており、成長過程でえり飾りが体の割合に対して大きくなっていったことが分かっています。また、15体の赤ちゃんがまとまって発掘されていることから、同じくらいの大きさの個体同士が集まって群れで生活していたと考えられています。

トリケラトプスの一種 
トリケラトプスの一種
トリケラトプスの一種

「3本の角のある顔」という意味の名前の通り、目と鼻の上に3本の角があります。特に、目の上の2本は大きく、成長に伴って先端が上向きから下向きに変化していきます。 

えり飾り(フリル)には細長い溝があり、血管が通っていた場所と考えられています。 

トリケラトプスは他の角竜類とは違い、えり飾り(フリル)が短く、骨に大きな穴が開いていません。実は、似た種類の仲間では、こどもの時に見られる特徴のため、トリケラトプスは、トロサウルスの若い個体だと考える研究者もいます。 

【実物】メドゥーサケラトプス
メドゥーサケラトプス
メドゥーサケラトプス

フリル(えり飾り)に髪の毛のような曲がったフック状の突起が並んでいるのが特徴です。その特徴から、髪が蛇になっているギリシャ神話の怪物「メドゥーサ(メデューサ)」の名前が付けられました。

以前はフリルが異なった姿でしたが、千葉助教(現 岡山理科大学)の研究結果を基に、2020年の博物館開館20周年に合わせて、現在の特徴的な形に復元し直されました。 

鳥盤類>周飾頭類>堅頭竜類

続いて、鳥盤類の中の周飾頭類に属する堅頭竜類を見ていきましょう。

パキケファロサウルスの一種
パキケファロサウルスの一種
(上)パキケファロサウルスの一種

白亜紀末に生息していた最大の堅頭竜類です。

頭のヘルメットのような形の骨の厚さは、最大で25 cmにもなります。オス同士で縄張りやメスを巡って頭と頭をぶつけ合っていた説がありましたが、脳しんとうを起こしたり、首が細く頑丈ではないため無理があることが分かりました。現在では、わき腹などに頭を押し付けて格闘していたという説がありますが、議論が続いています。 

口先はクチバシ状で、上あごの先には小さな尖った歯があり、上下のあごの奥には小さな木の葉状の歯が並んでいることから、比較的軟らかい植物を切り刻むように食べたと考えられています。 

パキケファロサウルスの幼体・亜成体・成体
パキケファロサウルスの一種
(下)パキケファロサウルス幼体・亜成体・成体

パキケファロサウルスは、成長に伴い平らな頭から大きくヘルメット状の頭へ、後頭部の尖ったトゲから先端が丸みを帯びたトゲへと変化していたと考えられています。

小さな順に、幼体、亜成体、成体と呼ばれるのですが、写真の一番左が幼体です。頭のてっぺんに丸みは無く平らで、穴が2つ開いていて、後頭部にはトゲがあります。 

真ん中が、亜成体です。頭のてっぺんに小さな丸みが出てきており、後頭部にはトゲのあります。 

一番右は成体です。頭はヘルメット状に丸みを帯びており、後頭部のトゲは丸みを帯びてコブの様になっています。

鳥盤類>装盾類>ヨロイ竜類

続いて、鳥盤類の中の装盾類に属するヨロイ竜類を見ていきましょう。

ジンユンペルタ
ジンユンペルタ
ジンユンペルタ

尾にこぶをもつヨロイ竜類としては最も原始的です。

ジンユンペルタの尾
ジンユンペルタの尾

2Fへ続くスロープを上ると上から尾の先端のコブが見えるのですが、コブは六角形になっています。 

2013年に福井県立恐竜博物館と中国の研究チームが発見・研究した恐竜で、ほぼ全身の骨格が発見されました。 

原始的な種ですが尻尾には大きなコブがあることから、進化上、尻尾のコブの発達が早くからあったものと考えられるようになりました。

【実物】デンバーサウルスの一種 
デンバーサウルスの一種
デンバーサウルスの一種

以前はエドモントニアと考えられていました。しかし、両肩に張り出ているトゲや、後頭部より肩にかけて並んでいる大きな皮骨から、別属のデンバーサウルスと判断されました。 

尾の先にコブがないノドサウルス科です。

デンバーサウルスの尾
デンバーサウルスの尾を上から見た様子

背中には、皮骨がきれいな列になっていて、身を守ることに役立ったと考えられています。また、肩のトゲは、敵を威嚇したり、オス同士がメスをめぐって格闘したりするために使われたと考えられています。 

【実物】スコロサウルス 
スコロサウルス
スコロサウルス

尾の先にコブがあるアンキロサウルス科です。その中でもより進化的な恐竜だと考えられています。

後頭部にある角状の突起が後方に大きく傾いていることや、骨盤の形状の違いがエウオプロケファルスとの違いです。 

上から見たスコロサウルス
上から見たスコロサウルス

尾は何本もの腱で固まっていて、コブがこん棒のようになっています。コブは皮骨でできています。 

鳥盤類>装盾類>剣竜類

続いて、鳥盤類の中の装盾類に属する剣竜類を見ていきましょう。

ヘスペロサウルス 
ヘスペロサウルス
ヘスペロサウルス

ステゴサウルスに近い種です。

ステゴサウルスに似ていますが、体が一回り小さく、背中の板が低く丸い、頭の幅が少し広いといった違いがあります。

背中の板の表面には、細長い溝があります。その溝に血管が通ることで板で体温調節をしていたと考えられています。また尾の先にあるサゴマイザーと呼ばれる二本の鋭いトゲは、敵からの防御に役立ったと考えられています。 

まとめ

恐竜の世界ゾーンの鳥盤類エリアの展示化石はいかがでしたか。

福井県立恐竜博物館のメイン展示である恐竜の全身骨格ですが、その中でも草食の鳥盤類のものが原始的なものから進化したものまで沢山ありました。

中でも、保存状態の良いミイラ化石や、背中のゴツゴツした突起や尾のコブが上から見学できるのは福井県立恐竜博物館ならではだと思います。

鳥盤類エリアは実物化石も多く、実際に訪れてみると非常に見ごたえがあります。ぜひ、福井県立恐竜博物館で実物をご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました