守る

恐竜たちは、逃げるだけでなく、体を硬くしたり、コブやトゲで反撃したり、様々な方法で身を守っていました。
アンキロサウスル科の尾

ヨロイ竜類の装甲板 /剣竜類の骨板 /ステゴサウルスのトゲ

ヨロイ竜類は、硬い骨の板で身を守って、尾の先のコブを振り回して肉食恐竜と格闘していました。中でも、アンキロサウスル科の尾には、がっしりとしたコブがありました。
ステゴサウルスに代表される剣竜類の背中には板状の骨が並んでいました。 また、尾の先に大きく細長いトゲが複数あるものもいました。
カスモサウルスの頭骨

カスモサウルス等の進化的な角竜類の頭には、前方に突き出した大きな角と、首にはフリルと呼ばれるえり飾りが発達していました。防御や威嚇に役立ったと考えられています。
ハドロサウルス科の皮膚痕 /パラサウロロフスの皮膚痕/エドモントサウルスの手

体の表面に傷がつきにくいように、厚いウロコの皮膚を発達させた恐竜も多くいました。特に、ハドロサウルス科などの鳥脚類では、皮膚の痕の化石が多く見つかっており、詳しい様子が分かっています。
本館1F 恐竜の世界ゾーンの鳥盤類エリアには、皮膚痕の残っているミイラ化石の展示がありましたね。興味のある方は、こちらのページをご覧ください。
産む・育てる
多くの恐竜は硬い殻の卵を産んでいたことが分かっています。恐竜の卵は、大きさやが様々で、形も様々でした。
恐竜の卵は、直径が約4cmから50㎝の様々な大きさのものが見つかっている!
また、巣の中で卵を抱えた状態の親化石や、多くの素が一か所にまとまて作られた集団営巣など、鳥類に匹敵する発達した繁殖行動を行っていたことが分かっています。
さらに、一部の恐竜では、卵から生まれたこどもを育てていた証拠が見つかっています。
例えば、マイアサウラでは、生まれたばかりのこどもの集団が、巣の中で化石として発見されています。これらの化石の歯には、植物を食べたことで削れた痕が残っています。親が巣までエサを運び、こどもが巣の中で食べていたためと考えられています。
一部の恐竜は鳥の様に抱卵したり、エサを巣まで運んで子育てしていた!
ヒプセロサウルスの卵

歴史上、初めて見つかった恐竜の卵化石です。全長10mを超えるヒプセロサウルスのもので、卵も比較的大きなものです。
竜脚類の卵

恐竜の卵は大きさがだけでなく、形や表面の装飾が多様です。 竜脚類の卵は球状で、表面には粒上の盛り上がりが無数にあります。
一方、羽毛恐竜であるオビラプトル科の卵は長いだ円形で、表面には畑のうねのような装飾があります。
シチバチの抱卵化石

羽毛恐竜のオビラプトル科のシチバチが巣で抱卵したまま化石になったものです。卵を覆い隠すように前あしを広げ、後ろあしは体の下に折りたたまれ、鳥類が抱卵している姿に似ています。このような卵を保護する行動は、同じ羽毛恐竜で鳥類に近縁なトロオドンでも確認されています。
シチバチ(オビラプトル科)の胚

卵が孵化する前に化石となったシチバチの胚化石です。骨は卵の殻の中にあり、頭骨、大腿骨、坐骨、上腕骨、是骨などが確認できます。卵の中で、恐竜がどのような姿勢で成長していたかを知る手掛かりとなりました。
マイアサウラの成長

マイアサウラの体重は、ふ化直後は約2㎏でしたが、生後1年で約380㎏に。成熟を迎える3才ごろには約1600㎏にまで達していました。成長の早い段階で急激に体が大きくなったようです。
恐竜の成長

竜脚類の大腿骨

骨の内部には年輪の様に1年に1つずつ形成される成長痕が残されることがあります。これを調べることで、例えばマイアサウラは3歳で成熟し、体格が最大になるのは8歳ごろでした。
一方、ティラノサウルスは、成長速度が速い時期は13~17歳で、体重が一日に2㎏ずつ増えていき、20歳ごろには成長がほとんど止まりました。
ティラノサウルスは20年で体長約12メートル、体重約5トンの成体(大人)になる。ワニでも体長4メートル、体重約400キロに達するまでに25年かかるのでティラノサウルスの成長速度がいかに速いか良く分かる。
まとめ
ダイノラボの展示はいかがでしたか。
中央に鎮座するティラノサウルスの全身骨格は目を引くものがあります。プロジェクションマッピングもあり、さらに実物化石や足跡化石を触ったりできるダイノラボ。常設展示室とは少し違った雰囲気で恐竜の生態に詳しくなれるエリアでしたね。
恐竜の歯や脳の構造だけでなく、恐竜も卵を産んで子育てをしていたと分かりました。そのような生態が分かると、恐竜は太古の昔の生きですが、何だか身近に感じられますよね。
ぜひ、実際に福井県立恐竜博物館に訪れて、実物化石を触ったり、恐竜の生態について学んでみてくださいね!









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