福井県立恐竜博物館の名物といえば、ティラノサウルスロボットです。
リアルな姿でガオーッ!
そのあまりの迫力に泣き出すお子さんまで。また、誰もが写真を撮りたくなるフォトスポットでもあります。そんな人気者のティラノサウルスロボットですが、リニューアル後の秘密があるのはご存じでしょうか?
この記事では、100回近く恐竜博物館を訪れている私の経験を基に、ティラノサウルスの基礎知識や意外と知られていないリニューアル後のポイントについてご紹介します。さらに、本当は内緒にしておきたいティラノサウルスロボットの「〇〇ポーズ」についてもお教えします!
ティラノサウルスロボットとは?
福井県立恐竜博物館の名物といえば、ティラノサウルスロボットです。

本館1Fにある常設展示室「恐竜の世界ゾーン」の中央でどっしりと構えながら皆さんを出迎えてくれます。
かなり大きく、質感などもリアルで迫力があります。

皮膚、まぶたもリアルなのですが、耳の穴まで再現されています(写真の矢印↑のところ)。
他にもしっぽの付け根の裏側を見ると穴が開いていたりします。糞や産道の出口なのですが、覗き込んで観察しないと分からない部分です。
皆さんが気づかないようなところにまでこだわっているのは、さすが恐竜博物館ですよね。
そんなリアルなティラノロボは、時々ガオー!と吠えながら、左にいるタルボサウルスを狙って、動きます。

全長約8mと、実物の約2/3のスケールで作られていますが、あまりの迫力に、小さなお子さんは泣き出す子もいますので、覚悟してくださいね。

ちなみに、ここで、ほぼ全員が写真を撮るため、開館から1時間はかなり混み合います。混んでいる時は、さらっと見るだけにして、午後、出来れば夕方に来ると人が減って写真を撮りやすくなると思います。
ティラノサウルス基礎知識
さて、ティラノロボットを基に、ティラノサウルスの基礎知識について少し解説です。
ティラノサウルスの頭部

ティラノサウルスの頭部は、後ろの方で横幅が広がっていることで、目が正面を向いています。そのため、両目の視野が重なる部分では、立体的に物を見ることができました。そのため、獲物を認識する時に距離感がつかみやすかったようです。
案外、恐竜では目が正面を向いているのは珍しいようです。
また、目の後ろ部分には、強靭なあごを司る大きな筋肉が発達していました。歯は他の肉食恐竜と比べても太く頑丈でした。その頑丈な歯とあごにより、6トンもの噛む力を持っていたと言われていて、軽自動車であれば噛み砕くことができたようです。
ティラノサウルスの手足

ティラノサウルスの前あしは、体の割にとても小さく、手の指は2本しかありませんでした。
一部の種類を除き、恐竜は進化するにつれて手の指の数が減っていくことが多いのですが、ティラノサウルスが生息した時代は恐竜の中で最も後の時代。2本の指は、彼らの進化を物語っているのかも知れません。
一方、後ろあしは太く長く、二足で歩くために筋肉が発達していました。足の指は4本ありますが、実際に地面に接触していたのは3本で、内側の1本は小さくて少し高い位置についていました。
ティラノサウルスの尾
ティラノサウルスの尾は、後ろあしを動かすための大きな筋肉がついていた部分でもあり、太かったようです。腰よりも前方にある体の重さとバランスをとるためにも太い尾が必要だったようです。
ティラノロボットのリニューアル後の必見ポイント!
福井県立恐竜博物館は2023年にリニューアルしましたが、実はティラノサウルスロボットもその際、リニューアルしたのはご存知でしょうか。
実は、ティラノサウルスロボットは動きの細部や造形が、最新研究に合わせてリニューアルされました。
それでは、リニューアルポイントを具体的に見ていきましょう。
リニューアル① 口まわり

最新の研究が反映された中でも、特に変化が大きいのは口周りです。
ティラノサウルスロボットは、リニューアル前は歯がむき出しになっていました。
しかし、近年の学説で、むき出しの状態では歯が乾燥してもろくなることが分かりました。そのため、ティラノサウルスには歯を覆う唇にあたる皮膚があったと推測されています。
この学説を受け、ティラノサウルスロボットには、口まわりの皮膚が付け加えられ、口を閉じたときは少し柔らかな表情になりました。
リニューアル② 動き

リニューアルする際、頭部は部品の一つ一つまで分解して洗浄や点検を行い、組み立て直されたそうです。
その際、動きについても調整が行われ、隣にいるタルボサウルスを仕留めようと狙っているような動きになりました。

それだけではなく、見ている私たちを狙うかのように、顔を下に向けて目線を送ってくるではないですか!

そこのあなた!狙われてますよ!
ティラノサウルスロボットには秘密のポーズがある!
お子さんが泣くほどリアルなティラノサウルスロボットですが、1秒単位の緻密なプログラミングに基づいてポーズをとっています。そんな緻密なプログラミングもリニューアルで変更がありました。
ティラノサウルスが動き始めて約5分2秒後に注目!
実は、ほんの一瞬ですが、隣にいるタルボサウルスを真似たポーズをとります。

このポーズ、気付かない方が99.9%で、博物館のスタッフでもご存じない方がおられるほど。
本当に一瞬ですので、見逃さないで下さいね。
ちなみに、このポーズを写真に収めるには、ティラノサウルスロボットに向かって右手にいるサウロロフス側、鳥盤類の案内板の前からカメラを向けると良いと思います。ちょうどティラノサウルスロボットとタルボサウルスが一枚の写真に収まりますよ!
まとめ
ティラノサウルスロボット徹底解剖はいかがでしたか。
ガオーっ!と吠えながら動くだけでなく、質感や細部までリアルに再現されていましたね。
ティラノサウルスの基礎知識を知っておくことで、ティラノサウルスロボットを見る目も変わりそうですね。
また、リニューアル後は、最新の研究に基づいて口まわりや動きが変更されました。秘密もポーズも加わって、より一層パワーアップしたティラノサウルスロボットを、ぜひ博物館でチェックしてみてくださいね。





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